シャンティプレマ 北欧子ども政策 プレマおばさん 北欧3カ国(ノルウェー・フィンランド・スウェーデン)に学ぶ

北欧の暮らしと生活

 今回訪問した北欧の3カ国は私が最初にイメージしたとおり、自然と人間が仲良く調和しながら暮らしている国々でした。そして古くからの建物も大切に残されており、けっして新しいものや流行を追いかけるのではなく、古くから受け継がれた伝統や文化などが現代も生き生きと生活の中で輝いていました・・・・。
それでは、私が研修の中で見たこと、感じたことを思いつくままに紹介します。

フィンランドバナー

 北欧は森と湖の国といわれます。空の玄関である空港を始め、建物の内装には木材がふんだんに使用されています。また、家具類もおしゃれで機能的なものが多く、次々に買い換えてインテリアを楽しむのだそうです。水も水道水を飲むことが出来ます。

 豊かな自然に囲まれた国らしく食材も豊富です。ベリーやキノコ類がふんだんに使われ、肉料理ではトナカイ、魚料理ではサーモンがメインになります。味付けは淡泊で食材そのものの味を楽しんでいるようです。学校にあるランチ用の塩を子どもは使ってはいけないということを視察先の小学校の先生がおっしゃっていたのですが、特に塩分の摂りすぎには気を遣っているようでした。

 首都ヘルシンキは派手な看板やネオンはなく、クラシカルな建物と現代建築が調和している穏やかな街並みです。歩いてまず驚いたのは中心市街地であるにもかかわらず信号のない横断歩道が多いことです。歩行者優先で必ず自動車が止まってくれ、人も車もゆったりと動いています。公園が多く緑や花々があふれ、腰をかけてくつろぐ人を多く見かけました。

 街行く人々の服装は派手ではありません。女性もパンツスタイルの人が多く、スカートをはいている人を殆ど見かけませんでした。ストッキングが高い上に品質もよくないので丈夫なジーパンになるのだそうです。また、夕方早くに店が閉まってしまうこともあるのか、暗くなってからの人通りは多くありません。ですから、深夜に若者がたむろするという日本でよく目にする光景はここにはありませんでした。

スウェーデンバナー

 首都ストックホルムは、13世紀からの古い街並みと人間環境を大切にする近代的な都市がよく調和した美しい街です。中心市街地には13世紀に建てられた教会や王宮を守る衛兵の交替式など街を散策しながら楽しめるものがたくさんあります。中でもノーベル賞授賞式が行われるストックホルム市庁舎は、内部も周辺広場も見所の一つになっています。ストックホルム滞在中、授賞式が行われる青の間では子どものためのイベントが行われていました。

 地図を見ながら市街地を歩いているとどこに行きたいのかと向こうから声をかけてきてくれます。道を尋ねても仕事の手を休め快く教えてくれます。食事料金は他の北欧諸国と同様に高いのですが、ファーストフードなどの手軽に食べられる店が多いのです。

 また、最近人気があるのは寿司で、日本料理店だけでなく、ちょっとおしゃれな雰囲気のカフェやスーパーマーケットの店内でも寿司が食べられます。総菜売り場にも寿司のパックが売っていました。果物はイタリアから多く輸入されて種類も豊富です。
衣料品についてもあるブランドの同じ製品が倍近くの値段で売られているのには思わず声を上げてしまいました。そして衣料品はデザインよりも機能を重視しているように思いました。

ノルウェーバナー

ムンクをうんだ国の首都だけに街中のいたるところに彫刻などのアートがあふれています。また歴史的な規模の大きい劇場やコンサートホールがあり、年間を通じてさまざまな演劇やコンサートが開催されています。


新鮮な魚貝類がおいしく、山羊乳の茶色いチーズはノルウェーならではの食べ物です。料理方法も伝統的なノルウェー料理からイタリア料理、中華料理などいろいろと楽しめます。しかしこの国も同様に物価が高く、1回の外食で5,000円近くもかかってしまいます。コンビニの軽食で夕食をすませようと菓子パン買っても1個15クローネ(約300円)ですから、換金した2万円は殆ど食費に消えてしまいました。
 北国なので多くの家庭や別荘にはサウナがあるそうです。ただ、ホテルのサウナは水着で男女一緒になるので利用しづらかったのですが、日本と同じ浴槽を使う習慣があるのでホテルの広々としたバスルームでゆったりとお風呂に入ることが出来ました。

 市内の交通は市バスやトラム、地下鉄すべて均一料金で、1時間以内なら乗り換えが可能です。国民性なのか社会的な信頼関係が成り立っているのか分かりませんが、パスや回数券は刻印機で自主的にチェックします。またホテルと中心市街地の行き来に地下鉄を利用しましたが、10分遅れの電車に乗ったら目的地に行かず「次の電車に乗って下さい。」と途中の駅で降ろされ、電車は引き返して行ってしまいました。これも国民性でしょうか。そして、小さい子どもを持つ親が10代のベビーシッターをつけて外出している姿や、夕方の僅かな時間をカフェや公園でゆっくりと過ごしている姿を多く見かけました。