シャンティプレマ 北欧子ども政策 プレマおばさん 北欧3カ国(ノルウェー・フィンランド・スウェーデン)に学ぶ

フィンランドの場合 スウェーデンの場合 ノルウェーの場合
フィンランドバナー

学力世界一 フィンランド

「フィンランドが学力世界一の理由は?」 国家教育委員会で働くLeoさんに尋ねると
「コアカリキュラムであるということ。それと教師の役割が大きいですね。」とおっしゃいました。

それだけじゃない!とプレマおばさんは思います。
国家教育委員会、幼稚園、小学校、マンネルへイム児童福祉連盟を視察して、学力世界一の理由をプレマおばさんなりにあげてみました。

◆ 教育は平等に

 フィンランドの教育政策の中心は、全ての国民に教育を受ける平等な機会を提供することです。
 そのため就学前教育から後期中等教育(高等学校)まで学費、福祉サービス、給食、教材全て無料です。さらにそれ以降の高等教育(大学、ポリテクニック)、成人教育を受ける機会も平等に与えられ、学費の援助もあります。通訳の方も「私は専業主婦で我が家は低所得でしたが、子どもを大学までいかせることが出来て本当に助かりました。」と言っておられました。

 そして、「教育の場で格差をつくらない」という考え方は特別支援(スペシャル・ニーズ)教育にも現れています。通常のグループで行われる指導でついていけない場合は、クラスを複数に分けていろいろな形で授業が行われています。一クラスが25人以下と決められているのでさまざまな授業形態をとりやすくなっています。見学したランシハルユ小学校では全校児童の半数近くがこの授業を受けていました。特別支援専門の先生が受け持ち、情緒を安定させ子どもの意欲を引き出すための方法を取り入れるなど、個人の特性に合った丁寧な授業がどの子どもにも平等に提供されていました。

◆ コアカリキュラム

 教育は教育省が責任を負い、国によるカリキュラムの核は国家教育委員会が作成します。
 このコアカリキュラムに基づき、各学校で地方の特色を踏まえて念入りなカリキュラムを作成します。ランシハルユ小学校は環境理科と外国語教育に力を入れていました。生徒が収穫したグズベリーのジュースで振る舞いを受け、学校自慢の温室も見学しました。そしてたった4年間で簡単な英語、仏語のディスカッションが出来るようになるというから驚きです。
 教師はそれぞれ自分の指導方法を選択し、幅を持たせて自由に指導を行っていきます。このコアカリキュラムのシステムが教師のやる気を高め、指導技術を磨いていくのだと感じました。
◆ 就学前教育
 誕生から6歳まで、子どもたちはデイケアー・センター(保育園)や個人宅での小規模なファミリー・デイケア・グループに通うことが出来ます。費用は親の収入に寄って決められますが、6歳児に関しては無料になります。遊びが中心のプログラムになりますが、学校に上がる前の準備をし、親も積極的に参加することができます。Leoさんも先週、娘さんの就学前教育に参加してきたよ、と言っていました。親も子どもと一緒に学ぶ場があるのです。



◆ 児童福祉団体
 子どもの育ちを支える市民団体としてマンネルへイム児童福祉連盟(MLL)の存在は大変大きく、子どもや若者、親を対象に生活・福祉・健康・教育を支援しています。全国に567箇所の支所あり、それぞれ気軽に歩いていける距離の所にあります。中学校で起きたいじめを同学校の生徒がサポートするピア・サポートプログラムを支援しており、誕生から青年期まで一貫して子どもの育ちをサポートしていることがとても印象的でした。団体の運営資金すべてが会費と企業からの寄付、スロットマシーン協会の助成ときいて、社会全体で子どもを守り支えるシステムが作られていることに感銘を覚えました。