シャンティプレマ 北欧子ども政策 プレマおばさん 北欧3カ国(ノルウェー・フィンランド・スウェーデン)に学ぶ

北欧視察への想い

@ 視察の経緯と想い

 私が外国の子ども政策に関心を持ち始めたのは、環境問題の先進国であるドイツを視察したのがきっかけでした
それは3年前にさかのぼります。

 ドイツでまず感激したのがゴミ一つ落ちていない美しい街並み。そして使い捨てではなくいつまでも物を大切にするライフスタイルを間近に見たことでした。しかし研修をとおしながら大きな衝撃を覚えたのは、出会う大人達のほとんど全てが、自分たちの次の世代に美しい地球を残すために、自分たちの暮らし方を恒に真剣に見つめているということでした。そして視察先の担当者の説明、ゴミ収集車を運転するおじさんとの話し、また普段のおしゃべりの中には「子ども」を大切に思う思いが伝わってくるのです。社会全体に子どもに対するあたたかな眼差しがあふれていることに心が温まる思いがしました。

 その視察からしばらく経って、たまたま見たテレビの国会中継に大打撃を受けたのです。それは「高齢者福祉に対して児童福祉の予算が圧倒的に低いのは何故か?」という質問に対する小泉首相の答弁でした。
「それは、選挙権があるかないかの違いでしょう。」
えーっ!?一瞬自分の耳を疑ってしまいました。毎日のように報道される子どもに係わる事件や事故、子どもの育ちへの懸念など、若い世代の多くが「子どもを産み育てることに希望や夢を持てない」という日本の状況を政治家は真剣に考えているのでしょうか。
私がドイツで感じたような「子どもを大切にする国」に日本がなるためにはどうすればよいかを私たち大人が今こそ真剣に取り組まないと取り返しのつかないことになる、そう強く感じたのです。

 その後、2005年に発足したNPO法人 日本子どもNPOセンターの子ども政策委員会に所属し、子どもが育つ環境の調査や情報収集、その問題解決に向けての政策提言を行う活動をしてきました。その活動の中で諸外国と日本の違いを調べている内に、社会福祉や学校教育が充実し、さらに子ども政策の先進地である北欧の視察を行うことになったのです。

※日本子どもNPOセンター
http://www.kodomo-center.jp
子どもの育ちを支えあう地域社会の創造と、子どもの生命と意思が尊重され、豊かな成長が保証される社会の実現を目的として、2002年9月に設立。

※子ども政策委員会活動実績
 2005年 4月 設立。子ども政策提言に向けて隔月委員会を開催。
 2006年 8月 提言「子どもへのまなざしを変えよう!」をまとめる。
  9月 子どもの未来を考える議連との懇談会で子ども政策提言を行う。
 2007年 9月 北欧3ヶ国視察研修

A 視察の目的

 子育て・子育ち、教育改革の先進国である北欧3カ国を訪ね、行政組織・法律制度などそして子どもへのまなざしがやさしいのは何故かを探ります。また、さまざまな立場の参加者と意見交換しながら視察します。
  • ◎フィンランドでは、経済協力開発機構(OECD)の生徒の学習到達度調査(PISA)で、読解力をはじめとし総合的に「学力世界一」とされました。教育政策の成果は当然ですが、家庭教育や人間教育、社会教育などいろんな要因を見逃せません。子育ち、子どもの遊び、学校教育(教育課程や授業)、家庭学習、教師の養成など総合的な視察をします。
  • ◎フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの子育て支援の社会的なしくみについて、さらに孤立した子育てをなくし、虐待や不登校を防止するためにどのような工夫がなされているのかを調べます。
  • ◎ フィンランド、ノルウェー、スウェーデンでどんな子ども政策があるか、また親教育の実施、親時間の確保、男性の子育てなどを調べます。